2009年度 社団法人 日立青年会議所


次世代未来運営方針

 

次世代未来担当
副理事長 湯浅 昇

 

 いつの日から子どもたちは、日常生活をおくる上で必要最低限の倫理観が薄れてきて、ルールを守れなくなったのでしょうか。私が子どもの頃は、親父が絶対的な存在であり学校の先生方は、熱い気持ちで指導し、時には鉄拳も飛んでくる事があったと記憶しています。さらに近所には、口うるさい年配者が必ずいて、多くの方との関わり合いの中で、子どもたちが良い方向へ進むように道を正し、注意深く見守ってくれていました。
 しかし、最近の子どもたちはゲームやインターネットそして携帯電話でのメールを中心に遊んで、自然と触れ合う遊びや人と人とが直接向き合えるコミュニケーションの場が少なくなり、心が成長しきっていない子どもが多くなって来ていると感じます。
 私は、少しでも心豊かで人に優しい人間になってもらいたいと考え、大人である私達が守り、子どもたちに伝えていかなくてはならないのです。祖先を敬い、周りの人を思いやり、物を大事にする心など古来より受け継がれてきた精神・魂(こころ)を伝えていくべきだと思います。また子どもたちにとって最初に接する大人が親であります。その子どもたちの手本となるべき大人は日々の生活に追われ疲弊し、子どもたちに対し威厳を持てなくなって来ているのでないでしょうか。
 この現代に生きる私たちは、過去の大人から伝えられた道徳心を、未来を担う子どもたちに伝えなければならない義務があります。そして、地域ぐるみで子どもたちを育てるために、家庭・学校・地域間により深い繋がりや関わり合いを持てるように活動すると考えます。