「所    信」
2006年度 (社)日立青年会議所
第40代理事長   吉村 将
はじめに
 私たちは郷土茨城の豊かな気候風土と文化、伝統の中で育まれ生きています。それら私たちにとって根本ともいえるものを大切にし、新たな時代を築き上げていくことが最も大切なことではないかと思います。 我々(社)日立青年会議所がどのようなまちになることを願うのか、そしてそこに住む子供たちにはどのような大人になって欲しいのか を今一度真剣に考えてみたいと思います。我々の郷土の為、子供たちの未来の為、私たちは常に 何をすべきかを考え、率先して行動してまいりたいと思います。

まちづくり

 めまぐるしく移り行くこの時代に、様々な見直しを迫られているのは皆さんがいちばん感じているはずです。どうすれば「明るい豊かな社会」をつくる事ができるのか?それには、行政や他団体との連携が必要です。行政や他団体との協働事業に関して、その事業自体の意義や目的の整合性を常にチェックした姿勢が必要であり、そして最も重要な事は常に私たちは私たちの思考、言動、行動を様々な媒体を通じて積極的に発信していかなくてはならないということです。さらにひとりの市民として市民間交流を大切にしていく姿勢がまちづくりの原点なのです。
 私たち(社)日立青年会議所は、何をすればいいのか?を考え、未来を見据えたビジョンを持ち、魅力あるまちを目指すことで「明るい豊かな社会」をつくりあげる事ができるのです。
人と人とのつながり
 私は、JCに入会以来多くの人と出会ってきました。この出会いは、自分にとって素晴らしいものとなっています。人との出会いは夢を持たせてくれます。人との出会いが多ければ夢もまたそれだけ多くなります。人との出会いは、なにものにもかえがたい貴重な財産であり、これからの人生においてもきっとかけがえのないものになります。
 私たちは、二十歳から四十歳までという限られた時間の中で「明るい豊かな社会」の実現を目指すという同じ志を持つ者の集まりです。いろいろな事業を通しての出会いが私たちの活力になり、お互いが切磋琢磨し、どうすれば夢の実現に前進できるかを考え行動する団体です。既成概念にとらわれない新しい力が、思いもよらない新しい気づきをもたらす場面に遭遇することは少なくないのではないでしょうか。常に相手の立場に立って考えることを忘れることなく、自分達の素直な気持ちを大切にし、一緒に悩み、仲間と“やりきる”ことのすばらしさなど、感じる事ができれば、(社)日立青年会議所の一員として、自分のやるべきことが見えてくるはずです。
茨城ブロック会長輩出LOMとして
 本年、(社)日立青年会議所より茨城ブロック協議会の会長を輩出します。
ブロックの事業の中枢に参画できることは、会員各位がブロックはもとより、地区、日本を身近に感じる絶好の機会なのです。その培ったものをLOMに伝えられることができれば更なるスキルアップになるのです。
 JCが活発な活動を展開すれば、必ず地域へよい影響を及ぼします。JCが元気になれば、地域も元気になるはずです。メンバーひとりひとり目的意識を持ち、未来に活躍する熱い(社)日立青年会議所を築いていきましょう。
40周年を迎えるにあたって
 本年(社)日立青年会議所は、40周年を迎えます。
2005年度より日本の青年会議所は昭和40年以降生まれのメンバー構成となります。あえてこのことを私たちは新たな世代のJCメンバーとして再認識しなければなりません。私たちが自分たちの手で青年会議所を引き継がなければならないのです。
 これまでの敬愛する諸先輩より、脈々と受け継がれてきた伝統を重んじ、新しい考えを取り込みながら時代に沿った活動をしていく事が、大事なことです。メンバーひとりひとりが常にその時代の流れに地域のリーダーとして対応し、郷土を考えることができれば、この先迎える50年・60年の(社)日立青年会議所の歴史につながるものと確信いたします。
おわりに

ひとりは愚痴、十人は声、百人は力になり、千人・万人は国をも変える

 どんな環境にあっても、どんな時代を迎えようとも私たち青年は常に時代をリードすべき立場にあります。世界を視野に入れ、日本を、地域を考え、そして日立の為に出来る事から一歩一歩、着実に進む事ができれば、「明るい豊かな社会」の実現に近づくと確信いたします。ひとりひとりが己を見つめ、本音で語り、その一つになった考えを行動に移すことで、日立が変わり、地域が変わり、日本が、世界が変わっていくのです。