「総務室運営方針」
2005年度 (社)日立青年会議所
総務室担当副理事長 薄井 克巳

  「人は自分の見たい現実しか見ない」と、ローマ帝国を作りあげたジュリアス・シーザーはかつて言いました。私達が気がつかない間に、混迷期にある現在の日本には、危機の時代が段々に迫ってきているのではなく、危機はもうここに来ているかもしれません。
  日立JCも創立以来39年を迎え、40周年を目前に控えた今、会員の減少はもとより、より活性化された運動、より開かれた運動を望む声の増大など、様々な問題が山積しており、JC運動の危機は、言い換えれば大きな岐路は、今ここにあると言えるのではないでしょうか。その中で、今年度の総務室が目指す運動は、一言でいえば「日立JCの活性化・JC運動へのモチベーションのアップ」であります。
  今年の総務室は総務委員会だけでなく、40周年準備特別会議の1委員会、1会議で構成されております。組織の基盤といえる総務委員会は、今年総務広報委員会と名前を変え、基幹委員会として安定した組織づくり・運営を支えていくだけでなく、広報という手段を使い、より開かれた日立JCを実現し、日立JCを活性化するというミッションを粛々と遂行していきたいと考えております。
  40周年準備特別会議では、1年後を見据え、現実をしっかりと受け止めた上でLOMメンバー1人1人の心の中に、40周年にむけた小さい、しかし熱い炎をつけていきたいと考えています。あおいだ火はすぐに消えるが、中から燃え出した火は消えることがないといったのは戦国の武将、武田信玄。この言葉を胸に、日立JCメンバー全員の胸に40周年に向けた熱いモチベーションの実現を第1のミッションに1年間運動を展開していきたいと考えております。
   国や組織の衰退はどのような経過で起こるかを分析すると、成功したのと同じ要因で衰退していくことが知られております。つまりこれまでうまくいっていたこと、成功していたことが足枷となって、時代の変化に合わせて変えることができない国や組織は衰退して行くということでありましょう。
青年会議所メンバーは、昭和40年生まれ以降で構成される時代に入りました。まさに世代交代を迎えたということを実感されられる事実です。今こそこれまでの歴史を振り返り、過去の延長なのではなく、非連続の改革が必要なときなのではないでしょうか。うまくいかないことを他人のせいにするのではなく、勇気を持って立ち上がり、時代の変化を見据えて、自分の足元から1つ1つ変えていくことができれば、日立JCの未来は輝かしいものに必ずなると信じています。
   後に振り返り、本年2005年度が非連続の改革のスタートだったと感じられるような、JC運動を1年間展開していきたいと考えております。
  1年間ご支援ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。




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